(感想回廊・責任者が考える合評のひとつのあり方について)


合評の定義……、あまりしっかりした内容ではありませんが。

作家になるのが目標である、もしくは小説の技術を向上させたいという者が集まって
互いの作品への意見を交換し、一人では気づかなかったさまざまな視点を学び、リラ
イトもしくは次作への糧とすること。

が合評の定義、というより目標だと思います。


次に、合評をして、得ることが出来るであろう参加意義としては、

1 他人の作品を読んで刺激を受ける。そして評を真剣に考える中で、その作品を自
分なりの頭の中でプロットやテーマを抽出してみることが出来、またその作品をリラ
イトするような心理経験が得られる。

2 評を書くことにより、自分の文章技術が研鑽される。

3 評を受ける方は、他人の視点を知ることにより、自分の作品を少しでも客観的な
まなざしで見ることが出来るようになる。

私にとっては合評とは、「誰もが認めるような完全な作品を目指す」ことではなく、
あくまでも技術向上の可能性を探っていく場であると思います。

また、有意義な合評であるための自分なりの留意点としては、

1 あくまでも相手の作品を良くするためのアドバイスであるように心がける。その
ために、評を受ける側が望んでいる形に沿った評をつける。(たとえば酷評。または
感想。……こき下ろしやほめごろしは無意味なことだ、と思われるかもしれません
が、相手が萎縮してしまって合評意欲をなくすような評は結果的に無意味であると思
うのです)激しい討論は、合作をする訳ではないので、必要ないのではないかと思い
ます。意見の一致に至る必要はないのですし。ただ、討論に至ることがあっても、そ
れはそれで役に立つ経験になると思いますが、討論が目的ではない、と自分としては
思っています。酷評を受けても、「ありがとうございます」が基本なのだと思いま
す。「しかしながら……」はあまり必要ないかなぁと(しかし、それはその方の考え
方次第だと思いますが)

以上の考えにより、各スレッドの司会者は作者である、という認識を皆が持つことが
必要なのだと思います。その趣旨については、サイトの中に書きましたが、もう少し
言葉を整理しようと思います。

2 虚偽の感想は書かない(当たり前ですねー)

3 しかし合評に臨んでいるわけですから、皆さん酷評は覚悟だと思います。



次に、既存の大手投稿サイトとの差別化、ですが、この点については、

1 参加者を限定することにより、一定のレベルを保った合評が出来る。

この考え方は疑問ですが……参加者の限定の可否については、今、悩んでいると
ころです。読者は多種多様な年齢や考え方の方がいる訳ですから、なるべく多くの感
想はもらいたいですよね。今のところ、「参加者募集中!」とは書いておらず、
相当閉鎖的な印象を持たれるような記述内容にしております。しかし参加者限定の可否につ
いては悩むところです……。如何思われますか? ご意見をいただければありがたいです。

2 参加者の募集については、紹介制を取りたいと思います。加盟サイトにお誘いしたい方が
いれば、是非是非、参加のお誘い、お願いいたします。紹介された方が何らかのトラブルを起
こされたとしても、それはその方の問題であり、紹介した方についてはお互い恨みっこなし、と
いうことで。

3 大手投稿サイトについては、むしろご利用を推奨したいと思います。アエーマに
投稿したら「投稿しました、アエーマにてご感想戴けたら嬉しいです」というような
内容で良いと思うのです。感想回廊の掲示板は、合評用と連絡用を兼ねたいと思って
います。

4 しかしながら、私個人は投稿サイトの利用はあまり好みません。著作権というほどの
作品ではないのですが、それでもやはり書いた作品は自分の過去の現時点での集大成
であり、宝物ですから、知らない人にぱくられたくはないですねーということで、私
はあの掲示板を利用したいと思います。企画が成功すればよいのですが。とりあえ
ず、自分は全作品に感想をつける、ということで皆様のお気持ちを引き止めておきた
いと思っています。

5 軌道に乗ってくるようであれば、テーマ競作企画もやりたいですね。



感想の強制は今のところ考えておりません。自分にのみ、感想の強制を義務付けたいと思っ
ております。ただ、いただいたアドバイスを鑑み、サイトの文面は訂正いたしました。(なるべく
多くの作品に感想をつけてください、という内容にいたしました)



次に、メンバーのモチベーションについて、なのですが、これはいかに魅力的な
メンバーにご参加いただけるか、のみにかかってくると思います。

血眼でメンバーを捜し勧誘いたしましょう。 (宗教じゃないですが)


現在参加表明いただいている方はまだ少数です。加盟サイトさまにおかれましては、何卒、創
作仲間へのお誘い、よろしくお願いいたします。

なお、今のサイトの文面は練って変更していきたいと思います。どうかご意見をいた
だければ幸いです。

うおのめ文学賞の感想広場で合評の魅力にとりつかれた自分です。うおのめ文学賞が
常時あればいいのになぁ……という思いから感想回廊をたちあげてみました。

感想回廊は旧作投稿OKとしています。これは、文学賞への応募などに向けてリライトした
い作品をどんどん合評にかけていただきたい、という思いからです。ですので、どう
ぞ旧作投稿、なさっていただければ、と思います。

道は険しいですが、頑張っていきたいと思います。どうぞ、ご指導、ご協力、よろしくお願いいた
します。

                                   (2002・9・21 文責 彩木映)